肌を乾燥させないためのスキンケアの手順
肌を乾燥させないために欠かせないのがスキンケアですが、手順をしっかり守らないと、スキンケア用品の保湿効果がきちんと生かせません。
スキンケア用品の保湿効果を生かすための手順を、ここでご紹介しましょう。
サラッとした化粧水からつけていこう
スキンケアの手順の基本は、「サラッとしたものを先に、ベタッとしたものを後に」です。
つまり、化粧水や美容液から先につけ、美容オイルや乳液・クリームなどは後でつける、という感じですね。
化粧水は手のひらにとって、パッティングしたりせず、手全体で押さえ込むようにしてなじませるのがおすすめです。「手塗りだとムラが出るからコットンを使うのがいい」というひともいますが、コットンを使うと、コットンの繊維による摩擦の影響がありますし、コットン自体が大量に化粧水を吸ってしまうというのも非常にもったいない話です。
できれば手を温めてから化粧水を手に取りましょう。温かい刺激を与えたほうが肌の血行等も良くなり、さらに角質もやわらかくなるので、その分保湿成分が生かされやすくなります。
美容液で大切なのは保湿成分の濃さ
さて、化粧水というのは「肌の水分補給」と感じている人が多いですが、実は肌にとって大切なのは「水分より保湿成分そのものの補給」なんですよ。保湿成分さえしっかりと肌にとどまっていれば、水分補給はそれほど大量にする必要もないんです。
そもそも化粧水はその成分のほとんどが水分なので、「これだけで肌の乾燥を防ぐ」というのは、肌の保水力そのものが下がっていく30代以降ではかなり無理があります。化粧水の役割は「洗顔後の肌のつっぱりを解消して肌を一時的にやわらかくし、美容液の保湿成分がなじみやすい下地を作る」ぐらいに考えておいたほうがいいでしょう。
ですから、美容液はできるだけ保湿成分の配合濃度が濃く、なおかつ角質層まできちんと浸透するように処方されたものを選びましょう。化粧水が肌になじみきったら、乾燥が始まる前にすぐに使うのがポイントです。
最近では「美容液クラスの化粧水」とうたわれる、とろみのある化粧水も出回っていますが、中にはそのとろみを人工的につけているだけで、実は保湿成分の濃度はそれほど高くないものもあります。
ですから、こうした化粧水を使って美容液を使わない、という人は、「本当に保湿成分を高配合しているのか」という点はしっかりと確認しておいたほうがいいでしょう。
オイルや乳液・クリームは、気になるところに重点的に
さて、仕上げは油分が多いオイルや乳液・クリームを使うわけですが、これは「肌全体にまんべんなくたっぷりとつけなければいけない」というものではありません。むしろやたらに油分をつけてしまうと、場所によってはニキビ発生の原因となる可能性もあります。
こうした油分の多いスキンケア用品は、「カサつきなどが気になるところに重点的に使う」というのがポイント。全体的に肌が乾燥している人は、まず肌全体に薄くのばしてから、気になるところに指で重ねづけ、というやり方にするといいでしょう。