角質層のバリア機能の維持に役立つ保湿成分
角質層には「細胞間脂質」というものが存在し、角質によるバリア機能の維持に貢献しています。肌が乾燥している人はバリア機能が低下しているので、その分を外から「細胞間脂質成分が配合されたスキンケア用品」で補えば、弱ったバリア機能をカバーできるというわけです。
○セラミド
○スフィンゴ脂質
などといった成分がそれにあたります。他にも、セラミドと類似した働きをする保湿成分として、レシチンなども注目されていますよ。
保水力にすぐれた保湿成分
肌の弾力を保つためには、「水分をしっかり肌に蓄えること」が大切。保水力が高く、一度取り込んだ水分を逃がしにくい保湿成分としては以下のようなものがあります。
○ヒアルロン酸
○ベタイン
○テアニン
○コラーゲン
○エラスチン
○ヘパリン類似物質
この中でもヒアルロン酸の保水力は特に高いのでおすすめですよ。
湿度を吸着する保湿成分
湿度を吸着することで保湿に役立つ、という成分もあります。
代表的なものとしては、以下のようなものが挙げられます。
○ピロドリンカルボン酸
○トレハロース
○グリセリン
○尿素
これらは湿度によって保湿力が左右されますので、保湿成分としては補助的な役割と考えたほうがいいでしょう。
特に重視したい保湿成分は?
さて、ここまで紹介した保湿成分の中で、特に重視したいのは、エラスチンとヒアルロン酸ですね。この2つがきちんと補給されていれば、それだけで肌の乾燥状態はずいぶん改善されます。
ただし、エラスチンもヒアルロン酸も、元々は体内で作られる成分。ですから、スキンケア用品などで外側からこうした保湿成分を補給する場合、「肌表面だけにとどまらず、角質層にきちんと浸透するかどうか」で、その効果もかなり大きく左右されます。
「ナノ化」など、保湿成分が浸透しやすい工夫をほどこしているスキンケア用品を選ぶことが、効果的な保湿を実現するコツですよ。
肌を乾燥から守る、頼もしい保湿成分を一挙紹介関連ページ
- 実は逆効果?肌の乾燥を招くパックにご注意!
- 顔にパックをする、と聞くと、それだけで肌に良さそうというイメージがありますが、肌の乾燥に悩んでいる人にとっては、すべてのパックが良いというわけではありません。 中には、肌の乾燥を招き、ますます状態を悪化させてしまうパックもあるんですよ。
- 乾燥肌には「油分でフタ」!この説、正しいの?